プロフィール

kao3
僕は10年くらい前、当時はたらいていた会社で、エンジニアをしていたのですが、あるプロジェクトのリーダーをまかされました。

それまで、自分ひとりで黙々とやる仕事を担当していましたが、ある日突然、「君、○○プロジェクトのリーダーをやってくれたまえ。ちゃんと部下をコントロールして成果を上げるように。きたいしているよ。」と上司に言われました。

今まで、部下をもったこがない僕がいきなり20人ぐらいのチームリーダになり、部下の仕事の管理をするはめになりました。仕事は集積回路といって電子部品に内蔵されている電子回路設計の設計環境を整えるためのアプリケーションプログラムの開発や社外アプリケーションプログラムの導入して、設計効率を向上することが主な仕事でした。

設計者からの要求にこたえるためにプログラムの開発、導入、設計フローの作成をしていたわけですが、一人でやっていたころは、その中の一部を黙々とこなしていればよかったのですが、リーダーとなると全員の仕事を考え、そのフォローをし、それまでやっていた仕事もそのまま続け、どんどん仕事がたまる一方で、設計者へ提供する納品物も遅延し、上司からも設計者からも次々にフォローされ、何から手を付けてよいのやらわからなくなりました。

朝は8:30に出社し、夜中の12時頃まで働き続けても仕事は終わりません。しかも、部下に適切な仕事を与えることもできていなかったので、部下はどうしてよいのかわからなく、仕事が進まない。どんどん遅れる。

僕のせいで、どんどん仕事がたまってくる。そして、どんどん遅れる。

上司には「何をやっているんだ」とおしかりを受け、もう頭がパンクしてしまいました。リーダーになって二か月たったころには、会社に行くのが怖くなりました。一番堪えたのがお客さんである設計者の参加する会議中に、はっきりしない僕の態度に対して上司に叱責されたことでした。

あー怖い。もう無理。。。

自分の情けなさが嫌になり、自分の存在価値がないと思い、この世からいなくなりたいと思いました。

次の日、病院に駆け込み、自分が鬱病と診断されました。まずは、一か月休みなさいと言われました。一か月も?と、思いましたが、主治医の指示に従って、休むことにしました。

それから、4か月ほど休職しました。これが第1回目の休職でした。

最初の2か月は家にこもりっきりでした。その後、何かのきっかけで、以前からやっていたマラソン仲間の人から連絡があり、フルマラソンに誘われました。

当時、いつかはフルマラソンを完走したいと思っており、やることもなかったので、ちょうどいい機会と思い、練習を始めました。

始めは1日2~3キロ。徐々に5キロ、10キロと練習量を増やしていきました。途中、膝をいためたので、走る代わりにプールで泳いで体力アップを図りました。30キロ離れた場所にあるプールに自転車で通って、泳いだりもしました。

2か月間がんばったおかげで、4時間半でフルマラソン完走ができました。ゴール直前は、いままで、鬱でつらいことがよみがえってきて、泣きながら走っていました。

その時、これで、やっと会社復帰できそうな予感がしました。

そして、次の日から4か月ぶりに会社に復帰することができました。この会社復帰がいままでの数ある休職体験の中で、一番感動的でした。